無駄に長い『イヴの時間』の感想

9ヶ月振りにブログ書きます。
メモ帳代わりはEvernoteあたりで代用できてしまってるのでこのブログどうしようかとか思ってましたが、やはり、考えを整理するには人様の目に触れるように文章を書くのが最適と思う次第です。

で、今回はアンドロイドのことを書きます。
といっても今流行のケータイのそれではなく、ジェミノイドFが発表されて、産総研のHRP-4Cから1年でここまで進化したか!!などと思ったので、10ヶ月ほど前に書いた文化的差異とヒューマノイドの人間性のこととかの続きとして『イヴの時間』を観て思ったことなどを書きたいと思います。

前回、
なんというか、社会なり生活なりの位置付けにおいて、内部に存在させたいと思うか、外部に存在させたいか、という、ヒューマノイド型ロボット(というか、あるいは広範囲に機械なりテクノロジーなりガジェットなり)のポジショニング次第で、人間に似てくるにつれ、細やかな仕草が可愛いという反応(内部に存在している)なのか、不気味という反応(外部に存在している)なのか、という差異が出てくるのだろうなあ、と。
uncanny valleyで検索して出てくる図を見るとわかりやすいですが、谷のこっち側まで引き寄せるか、向こう側に留めておくか、という感じで。

などと書いてますが、これに類推する話として、『イヴの時間』はおそらく日本でしか生まれないアニメじゃないかなと思ったことなどを、比較できそうな映画等との比較をしながらだらだら書きます。

比較できそうな映画として、『イヴの時間』と同じくロボット三原則の境界をテーマとしていて、人口に膾炙にした最近のものとして『アイ, ロボット』を挙げます。
『アイ, ロボット』はベースがアシモフですし、主人公に関わるアンドロイドの名前もSammyとSonnyで響くし、『イヴの時間』はある程度は『アイ,ロボット』意識して作られていると思い、適切かと。

あと、『イヴの時間』の中でオマージュ的に取り込まれている『THX-1138』や、イヴの由来となったかもしれないアンドロイドものの先鞭である『未来のイヴ』、作中で言及のある『ブレードランナー』なども適宜取り上げたい感じです。

などと、えらい大きく出てますが、映画もアニメも人並みかそれ以下しか観てないので、このテーマなら『まほろまてぃっく』『ちょびっツ』あたりも語るべきでしょうし、VIP先生でお馴染みの『メトロポリス』を観てないのもどうかって感じです。
さらに 『アイ, ロボット』について語るとなるとアシモフの諸作やケストラー『機械の中の幽霊』、それから『V フォー・ヴェンデッタ』、さらには『ブラジルから来た少年』あたりについても言及しなきゃいけない気もします。
・・・が、この辺は今回は措きます。

以下、若干ネタバレ注意ということで・・・

文化的差異とヒューマノイドの人間性のこととか

NHKでも紹介されたようですが、今更ながら雛というロボットの動画について。
というよりは一連の動画に対する反応の違いが面白いなと思って、ちょっとメモ。

まず、雛というロボットの動画はこちら。

作成された方のサイトはこちらにあります
 → clockwork


なぜこの動画がかくも話題になるのか、ということの理由のひとつに、仕草や「不気味の谷(Uncanny Valley)」への言及がコメント欄にたびたび現れてくることからもわかるように、機械の帯びうる人間性についての問題提起を孕んでいることがあるのかな、と思っています。

これを理解するのにホンダのASIMOへの反応が役に立つと思うのでこれもご紹介。

コメント4000件以上あって読みきれないよ!とも思うので、ニコ動のまとめ動画もご紹介。


特にアメリカのユーザからの反応が特徴的に人類と競合するものとして意識している傾向があるように思われます。

この2つの動画に対する反応って、対照的というか、象徴的というか、まったく正反対のアプローチでひとつの構図を描き出しているように感じられます。

なんというか、社会なり生活なりの位置付けにおいて、内部に存在させたいと思うか、外部に存在させたいか、という、ヒューマノイド型ロボット(というか、あるいは広範囲に機械なりテクノロジーなりガジェットなり)のポジショニング次第で、人間に似てくるにつれ、細やかな仕草が可愛いという反応(内部に存在している)なのか、不気味という反応(外部に存在している)なのか、という差異が出てくるのだろうなあ、と。
uncanny valleyで検索して出てくる図を見るとわかりやすいですが、谷のこっち側まで引き寄せるか、向こう側に留めておくか、という感じで。


であるならば、内部に存在させたいと思う文化であれば、より人に似せるなりより理想に近付けるなり、という志向が働くでしょうし、外部に存在させたいと思う文化はおそらく非人間的に、時には醜く、という志向が働くかなと思います。
顔の付け方などは「魂を入れる」ということで相当に違ってくることは容易に想像が付きます。
# 既に初音ミクドロッセルお嬢様という好例があるかも(笑

この辺の差異は企画や予算や規格において明確に区別しにくいわけで、ヒューマノイド型ロボットからコンテンツに至る広範囲のベンチャー投資を含む研究開発投資において、今後この指向性の差異は目立ってくるんじゃないかなという気がします。
決裁権限のある人たちのエスニシティや文化的背景の影響は受けることになるんだろうなとは思いますが。

あ、コンテンツまで含めて考えてるのは、例えばブレードランナーと攻殻とでは設定はそれなりに似ていると思う一方で、中で描かれる人間とヒューマノイドの関係やエンディングでの救いの有無なんかがかなり違うのは、似たような理由によるものだと考えているからです。

それが実際のところどのくらいの差になるかなんてことはわかるはずもないし、わかって何か意味があるのか、みたいな世界ではありますが、まあ、どういう径路を辿ってアンドロイドの市場ができうるか、くらいはやはり考えておきたいところです。

より長期的にはアンドロイドの市場がいずれできるとして、スターウォーズのC3-POみたいな外見のアンドロイドと攻殻の少佐みたいなアンドロイドとちょびっツのちぃみたいなアンドロイドとそれぞれ出てくるとか、やっぱりパナソニック製がいいとか、そういう話になった時にちゃんと状況に付いて行けなきゃ、とか:P


さて。

上記に記した機械の人間性に関連して、雛がなぜ可愛いと思われるのか、という要素も考えておくと、割と役に立つかなー、という気がしております。なぜそういう気がするかについては、とりあえず次回以降で。

雛の可愛さに関していえば、これは割と多層的というか複合的な感じがしてまして、YouTubeのコメントでも議論されているように、フレームが剥き出しであること、ボディがスク水であること、萌え系の頭部であること、しかしながら無表情であること(さらにしかしながらツンデレと感じるか指摘する人が皆無であること)、などが大雑把にはポイントとして挙げられるかな、と思います。

対比を以って理解するには、リアルにしちゃって不気味になってしまった(失礼)産総研のHRP-4Cあたりがよいでしょうかね。他にも幾つかありましたけど。

とりあえず思っている推論だけ書くと、不気味の谷のこっち側に取り込む(内部に取り込む)からこそ、記号を付与して記号化して区別する、というクッションを入れる作業をしていて、そのクッションとして身近な虚構を利用している、という印象です。
つまり映像化されている人間的な非人間=アニメ、漫画、ゲームの衣を纏うのは至極まっとうな話ではないかな、と思うのでありました。

コンテンツ商流の変化

先の巡音ルカのエントリで、ニコ動がバリューチェーンそのものの変化をもたらしつつあるかも、というような話を書きましたが、早速というか、傍証となるようなニュースが出てきてますね。
 → YouTubeがCD購入のきっかけに 若年層で顕著
 → 音楽シーンに異変? 「初音ミク」チャートインの理由


ということで、自分の思うところをもうちょっと書いておきますと、

・消費者は今自分の目の前にあるものの中から好きなものを選ぶ
・消費者の可処分時間はネットにどんどんシフトしている

という前提に立てば、
・著作権侵害だなんだと喧しく騒いで殻に閉じ籠っていること
・きっちり権利処理をするなりしてネットの方に自ら攻めて行くこと
のどちらがより人口に膾炙できるかは最早明確になりつつあるのではないかと思えます。
# 損益計算書上の売上に直結するとも言えますね

そして、コンテンツを作るところまで踏み込めば、

・既存のバリューチェーンと既存の著作権の体系に安住する=オンラインにまったくといっていいほど出てこない大手レーベル(どことは明記しませんが)
・新たなチャネルに合致したコンテンツバリューチェーンを持つ=例えば初音ミクで新しい曲を作ってニコ動とYouTubeで流す

という流通チャネルの選択などのコンテンツ管理の方針の違いが、消費者の行動パタンの変化に応じてそのまま収益機会の差に直結しそうなこと、
# 損益計算書的には原価部分も含まれてきますね

さらに補足を加えれば

・ 既存のメディアから流行を作り出そうというマーケティング手法
・ 新たに人気を博しているメディアから流行を作り出そうというマーケティング手法

が上記の需要と流通チャネルとメディアとマッチングを行い、収益モデルを構築させうることの変化が生まれ始めているというところを感じるのでありました。

巡音ルカに驚いた

小職がニコ厨であることはそれなりにこちらのブログでも書いてますが、古い話題になりますけど、この辺も小職の仕業だったりします。
 → 初音ミク消えたのは「たまたま」? ヤフー決算会見で説明
 → “初音ミク問題”に証券アナリストも懸念!? ヤフーの決算説明会で話題に

これは本意としては、パナマがどうしたとかの時期でしたし、検索エンジンの精度やら更新頻度やらアルゴリズムやらを思えば、対Googleという相対感も含めて、「検索広告の広告価値・ROI」という根本的な部分の前提条件が崩れる可能性=市場が当たり前のこととしてみていた検索広告の成長性に対する懸念の発生、がどのくらいありうるのかという点を確認したかった、というところです。

また逆にここでちゃんとしてたなら他社との差別化に(少なくとも宣伝上は)有効だったはず、とも思ったわけです。

あと、ひょっとすると動画広告とかも含めてテキスト以外の検索広告の可能性について、こんなことが話題になると出鼻挫かれるんじゃないのかなと思った、ってのもあるのですが、まだ非テキスト検索広告というようなものはあまり聞かないので心配するような話ではなさそうですね。

この報道に関するブロガーの皆さんの反応を今回初めて読んでみましたが、意図をきっちり理解されている方が多いようで、なんとはなしに安心しています。

さて、初音ミクねんどろいどをニコニコ市場で購入して飾る程度には、初音ミクというかニコ動をEnd Of Controlのある種の象徴として見てますが、最近のVOCALOID、すごいことになってますね。
いやこれは驚きました。


ミクの桜の雨が卒業式で歌われ始めるとか、若い人たちにとってはニコ動はかなり自然に存在しているメディアになりつつあるわけでしょうし、ルカのこの歌のように技術的な進化が汎用性を拡張させてるのならば、流通はもとより、バリューチェーンそのものの変化としてとらえる、というか、チャネルのひとつにすぎないという位置を超えつつあるのかもしれません。

そういえば、別なジャンルですけど、こういった視点ではプーペガールも面白い存在ですよね。

萌え×販促

余談になりますが。

ブラザーのプリンタは個人的には結構好きですが、この手のプロダクトでも出てくるってことはそれなりにこういう販促手法が人口に膾炙しつつあると見るべきなのかどうなのか悩ましく思わなくもないです。
この販促が上手くいってるかどうかを是非とも知りたいところではあります。

 → MyMio×らき☆すた まいみ〜お応援プロジェクト

# コンプティークにリンクしているあたりが本格的

世界経済をボトムアウトさせるドライバーとしての萌え

新興国バブルや資源バブルのちょっと前にはウーマノミクスなんてのも経済のドライバーとして期待されていたように思いますが、あれって結局どうなっちゃったんでしょうかねえ?経団連的には女性を労働力・消費者として位置付けずに外国人を流入させる方向にしてるように見えますけれど。

さて、消費者としてオタクを位置付けるというのは今更珍しい話でもない気もしますけど、痛車あたりの流れを見てると、マスメディアや広告代理店的にはバッシングするよりF1層に対する扱いと同じくらいM1層持て囃して幅広い消費を喚起した方が風が吹けば桶屋が儲かる的に得策なんじゃないかと思います。まあそうはならない諸々の政治的要因とかがありそうですけど。

で、そんな流れで面白いなあと思ったのがこれです。。
12月7日に河北新報に
 → 美少女イラスト商品人気 羽後産コメ、焼酎、イチゴ
なんていう記事が出ていて、表題のようなことを冗談めかしていっていたわけですが、
今日には朝日新聞から
 → 「萌え米」高齢化の町救う、ひと月で2年分販売 秋田
なんて記事が出てます。
# 朝日新聞はネットが嫌いなのか、すぐ記事を消してしまうという悪癖があるので魚拓もリンクしておきます。 記事1記事2
# ていうか記事すぐ消すんじゃソーシャルブックマークつけても意味がない気が(笑

・・・これ、私の場合だったら林檎に「賢狼」とか「ホロ」とかって銘柄が出てきたら当面はその銘柄一点買いになるだろうなあと思いますが(笑

1ヶ月で2年分というだけでどれほどの経済効果かが窺い知れますが、でも農産物みたいなものと流行廃りがあるものとを掛け合わせるのは若干危険かもという気もしないでもないです。
# あ、それこそ、先物使ってヘッジすればいいのか・・・

ともあれ、らき☆すたで話題になった鷲宮にしても、萌エコノミクスというかオタコノミクスというか、何かしら差別化・付加価値化のひとつの方向性が見えている感じではありますよね。

まあしかし、こういうものは生産量が少ないから超過利潤になるわけであって、マクロで展開すると経済効果はそんなには期待できないんだろうなあ・・・とは思います:P

ニコ動の動画のYouTubeでの評価

私に10年前にMADビデオを教えてくれた友人から、YouTubeでニコ動のMADのクオリティの高さが話題になっているというような話を聞いてちょっと探してみました。本当でした。
ニコ動にまとめビデオがあがってるのでいくつかリンク貼っておきます。

この辺見れば大体どんな感じかわかります。
 → 【ニコニコ動画】海外の反応 いろんな動画へのコメント紹介
 → 【ニコニコ動画】ニコニコ動画ランキング in YouTube 25-07 08/08
 → 【ニコニコ動画】ニコニコ動画ランキング in YouTube 06-01 08/08
# 任天堂強いですね。
 →【ニコニコ動画】海外の反応 〜アイドルマスター特集
# バンナムさんは海外でも早く出すべき。吹き替えじゃなくて字幕で。
 →【ニコニコ動画】海外の反応 〜Vocaloid特集
# 弱音ハク姐さんにシンパシー感じる人がこんなにいるとは(笑

ちょっと古いのはこの辺。ある意味ニコ動入門編な感じもありますかね。
 → 【ニコニコ動画】ニコニコ動画ランキング in YouTube 25-11
 → 【ニコニコ動画】ニコニコ動画ランキング in YouTube 10-1

ちょっとハマってないとわかりにくいネタが多いのはこの辺でしょうか。
しかしニコ厨気味な私は爆笑してしまいました。
 → 【ニコニコ動画】海外の反応 いろんな動画へのコメント紹介
 → 【ニコニコ動画】海外の反応 海外で派生した動画 + おまけ

NHKの動きが気になる

CGMを理解しようとする動きにおいてNHKは民放の遥か先を行っているように思いますが、最近のニコニコ動画の持ち上げ方はちょっとそういう方向に目立ちすぎな気もしないでもないです。
というか、ここまでやってるのはある意味色々覚悟が出来てるんだろうなあとも思えたり。
 → ザ☆ネットスター

認識を改めるべきかも

ミームという評価軸で色々考えると面白そうですが、従来ではなかった逆流現象が出てきました。

もともとは東方Projectという同人ゲームのキャラクターなんですが、
・ニコニコ動画で人気が出て
2ちゃんねるでデフォルメしたものがアスキーアート化されて(2月だったような?)
絵に描いた人がいて
・ニコニコ他に一気に伝播して
真・女神転生IMAGINE公式サイトのトップページに登場
という流れ。
 → 実際のサイト

メガテンを16ビット機や32ビット機の時代のある種のキラーソフトとして知ってる世代からすると大変な驚きではないかとも思いますが、サブカルの伝播が一方向のツリー型ではなくメッシュ型になってきているのだなあと思うと感慨深いですね。
もっとも、このページはニコニコからの誘導サイトだけのようですし、サイトを運営しているのは昔からの会社ではなくてケイブですから、そのくらいではまだまだ、という感じではありますけれど。

さすがは本職

久々の萌えネタ。
 → 太秦映画村の戦国祭りの公式キャラクターからす天狗うじゅのページ

眩暈がするほどにど真ん中な萌えキャラ(ロリでツインテで絶対領域で、みたいな)は流石本職ですね。
まあ、プリキュア持ってるわけだからこのくらいは当たり前という気もします。
# ニコ厨(ニコニコ動画中毒)ならカラス天狗ならやはり射命丸、って感じでしょうか。

あ、映画村自体のトップページはこちらで、件のページには辿り着けないようにはなっています。
一応のセグメンテーション(立場により良識とも拒絶とも表現される)と見るべきでしょうか(笑
# 単にイベントが終わったからか(笑

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